2007年03月30日

バイオリンの設計

ストラディバリやグァルネリなど、当時の製作者たちはアマティを基礎にしながらも、バイオリンの設計をしていたと思う。
ストラディバリの遺品の中には、コンパスで円弧を描いてバイオリンの形を作ったらしい形跡がある。

これに対して、今の製作本のほとんどは、何かのパターンのコピーから始まる。

まねることは悪いことではないけれど、設計を真似るのではなく、パターンを描き写すというのは、ちと気持ち悪い。

設計について書かれた本で入手が容易なのは、Strobelの本

Art & Method of the Violin Maker: Principles and Practices (Book Four of the Strobel Series for Violin Makers)

Art & Method of the Violin Maker: Principles and Practices (Book Four of the Strobel Series for Violin Makers)

  • 作者: Henry A. Strobel
  • 出版社/メーカー: Henry a Strobel
  • 発売日: 1992/12
  • メディア: ペーパーバック


である。この本に書かれている方法で、黄金率とコンパスを使ってきれいなバイオリンの型を作ることができる。(音響的な設計とは直接関係しないが、ストラディバリも音響的に設計したというよりは、ビジュアルな設計をしてから、音響的なチューニングは経験から行ったような気がするのだ)

でも、パターンを写すのがもっとも簡単なのは確かである(^^;)

前の記事にあるヘロン・アロイの本にはグァルネリのパターンが掲載されているが、ストラディバリのパターンは色々な製作本に出ているが、グァルネリのパターンは出ている本が少ない。

ストラディバリの方が有名だからというのは、当然のことだし、現存のバイオリンの本数からいっても当然かもしれない。

だが、バイオリンの現代奏法の基礎を作ったパガニーニが愛用したグァルネリ「カノン砲」は、製作を志すものは一度は試作してみたいものだ。(実は、カノン砲、板厚がかなり厚く、どうしてこんなに厚い板がなるのか不思議なのである。)

カノン砲のパターンは、The Stradのポスターから採寸できるが、ポスター単品での販売は終了している。

その代わり、アッカルドのカノン砲演奏のCDにおまけとして、カノン砲のレストアの記録本やカノン砲ポスターが付属している。このポスター、原寸大で、アーチやF字穴、スクロールの詳細数値データまで入っているので、これをもっていれば、カノン砲のコピーを作るのは比較的簡単である。



Salvatore Accardo plays Paganini's Guarneri del Gesù 1742

Salvatore Accardo plays Paganini's Guarneri del Gesù 1742

  • アーティスト: Arthur Benjamin, Johannes Brahms, Fryderyk Chopin, Claude Debussy, Edward Elgar, Manuel de Falla, Jeno Hubay, William Kroll, Nathan Milstein, Moritz Moszkowski
  • 出版社/メーカー: Dynamic
  • 発売日: 1995/11/21
  • メディア: CD


posted by い〜ぐる at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | バイオリン製作資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。