2007年06月02日

バイオリン・モールドパターンの作成

バイオリン製作本には、ストラド型のパターンがついてくることが多いけれど、グァルネリ型はあまり見かけない。全然ないかというと、そうでもなく、たとえば、
Violin-Making, As It Was and Is
Edward Heron-Allen (2005/08/22)
Dover Pubns


などには、グァルネリ型のパターンが折り込まれている。

だが、グァルネリといえば、パガニーニのカノン砲と、バイオリン製作者にとっては、ジェノバ市に保管されているカノン砲は垂涎の的である。

カノン砲の詳細データは、アッカルドのCDのオマケのポスターに掲載されている。



Salvatore Accardo plays Paganini's Guarneri del Gesù 1742 / Arthur Benjamin、 他


まだ、実作業は先の話だが、モールドのパターンだけでも作っておこう。

まずは、ポスターの図から、外形をトレーシングペーパーに写し取る。
DSCN0422.JPG
一応、写真とあっているかを表のポスターで確認。
DSCN0423.JPG

グァルネリのカノン砲、左右非対称である。そこで、内型の基準はどちらか選んで作成する必要があるだろう。とりあえず、センターラインを引いて考える。
DSCN0424.JPG

裏返してあわせてみたりして、どうやら、右側は弓が当たったりするせいか、多少削れているような気がしたので、左側から型を取ることにする。

モールドは、外形から4mmほど内側に相当するので、外形線からコンパスで4mm内側に線を描く。
DSCN0425.JPG

一応、これで、モールドのパターンの基礎は完了。後は、ブロックの部分の作りこみと、クランプ用の穴の位置を決定すれば、モールド作成の準備は完了(のはず)
posted by い〜ぐる at 08:36| Comment(0) | TrackBack(0) | バイオリン製作資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月03日

グァルネリ型 モールドの製作

内型の外形ができたら、トレーシングペーパーにクランプ用の穴やコーナー、エンドブロックなどのパターンを描きこむ。

描きこむ時にトレーシングペーパーの裏から描くと、消して書き直したりするときに便利。

コーナーブロック取り付け用の溝は、ストラディバリなどと違い、カーブに沿って薄く作る。この作り方のほうが無駄な木が少なくなる(はず)

DSCN0430.JPG


外形に沿ってトレーシングペーパーを切り取る。今回はデザインナイフを使ったが、カッター台として、切り抜く予定の合板を使ったら、木目にナイフが取られて難しさがあった。きちんと、カッター台を使ったほうがいいかも?

DSCN0431.JPG


ベニア板にパターンを書き写す。
トレーシングペーパーは薄くて気を抜くとゆがむので、ピンで留めたところを確認しながら、丁寧に作業。パターンを書くのに使ったのは、ダイソーの4B鉛筆。

DSCN0432.JPG


パターンは半分だけなので、センターラインのところでひっくり返して、板の穴に合わせてピンで固定し、反対側も書き写す。

DSCN0433.JPG


糸鋸で外形を大まかに切り出す。
ノコギリは細かな作業が苦手なので、十分キリシロを考えてきる。
うっかり、斜めに切ったりすると、後で取り返しがつかないので、垂直もよく確認しよう。

DSCN0434.JPG


ドラムサンダーを使って、線に合わせて外形を加工する。
写真のドラムサンダーはラフ加工用のもので、これである程度追い込んだら、サンドペーパーをゴムに巻きつけたドラムサンダーに付け替えて、ラインに合わせて丁寧に外形を作っていく。

DSCN0435.JPG


外形ができたら、ノミや鑢を使って、モールドを仕上げる。
クランプ用の穴はホールソーを使う。ノミや鑢は合板に使うときに移動方向をよく考えて使わないと合板がはがれてきたりするので注意要。もっとも、バイオリンの場合、モールドに直接横板を膠付けするのではないので、多少の精度の甘さは許されるかも?

DSCN0438.JPG


この後は、モールドにコーナーブロックとエンドブロックなどを膠付けするので、ブロック用の木材を調達する必要がある。(買ってあったはずが、木目の方向が間違っていた 笑)
posted by い〜ぐる at 13:20| Comment(0) | TrackBack(0) | バイオリン製作資料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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